320日、米国市民権移民局(USCIS)は、COVID-19の流行の影響によるという理由でI-129I-140の全ての申請書のプレミアム処理を一時的に停止すると発表しました(announced )。当局のの真の理由が何かをを把握することは容易ではないものの過去にもこの時期に一時停止がされておりそれと大差ないように思われます

プレミアム ・プロセス(特急審査)とは、移民局(USCIS制度であり、特定の移民法上の申請の承認を迅速化するためのものです。これを使うことにより、雇用主は通常審査の場合に非常に長い時間がかかるのを回避することができます。この特急審査を利用するためには、現在のところ、請願1通につき1,440ドルの追加申請料が必要となります。I-129請願書は、雇用主が最もよく使う請願書の一つで、非移民の就労ビザの大部分に用いられますまた、I-140請願は永住権(グリーンカード)のスポンサーのための重要なステップであり同様によく使われています。

今月、移民局(USCISは、I-129請願I-140請願のほぼすべてについて、プレミアム ・プロセスの申請受付を再開します。これは、雇用者と従業員にとって歓迎すべきニュースですCOVID-19の流行により、米国では何千人もの非移民労働者が前例のない自宅待機や一時解雇を余儀なくされています。プレミアム ・プロセスないために、これらの従業員とその家族が米国に滞在し続けることが非常に困難になっていました。そのような方のなかには、母国に帰ろうにも、コロナウイルスによる渡航禁止により帰国が禁止されている場合がありましたそのような方は、米国での合法的な滞在ステータスを維持するための選択肢がほぼいという「キャッチ22」の状況に陥ってしまっていた訳です。同様に、雇用主のなかには、I-140請願(グリーンカードの請願)に時間がかかるため対象従業員の非移民ステータスと就労許可の延長申請を出せずに待たされるケースもありました

529日、USCISは以下のスケジュールで6月中にプレミアム ・プロセスを再開すると発表しましたannounced分かりやすくするためにUSCISの発表をより身近な言葉に「翻訳」してみました。これらのスケジュールに従い、以下に記載の請願書の種類に応じて、プレミアム処理が再開されます。

61から

I-140グリーンカードスポンサーシップ)請願であって、従前はプレミアム ・プロセスの対象となっていたもの(例:PERMベースの「EB-3」と「EB-2」の大部分。「EB-1マネージャー/エグゼクティブ」の請願は対象外)。

68から

  • 3月の事前抽選の対象となるH-1B以外のH-1B請願書であって、68日より前に提出されたもの(例:H-1B延長、雇用主の変更、勤務地の変更など)。
  • 68日以前に提出された上記以外の全てのI-129請願あって、従前はプレミアム ・プロセスの対象となっていたもの(例:L-1更新、H-1B1E-3TN更新など)。

615から

68日以降に提出されたすべてのH-1B請願書であって従業員が特定の特別な資格を有する機関(例:多くの主要大学、大学に関連する非営利団体など)に勤務していることを理由に、年間の「上限」数(事前抽選の対象外であるもの

622から

3月に行われた事前抽選に幸運にも当選された方を含む、あらゆるタイプのH-1Bのために新たに提出されたI-129請願書。およびその他のすべての非移民ビザのステータスのために提出された請願書であって、以前はプレミアム処理の対象となっていたものこれをもって、USCISのプレミアム ・プロセスは従前の状態に戻ります)。

COVID-19パンデミックによる混乱とUSCISのプレミアム ・プロセスの停止があいまって、貴社の重要な外国人労働者の方々に取り返しのつかない損害が生じていないことをいます貴社の従業員の方についてプレミアム・プロセス使えるか、使うべきかについて質問がある場合は、弊所の弁護士にご連絡いただければと存じますUSCISが、これからプレミアム・プロセスに支払われるフィーを使って、累積した通常申請による請願書についても処理を進め、何の問題もないであろう通常の請願について不必要に承認が遅延することがないよう対応策をとることを期待しています。

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